イントロダクション

「過去のトラウマから感情を抑える事が出来ない女性と、それを支える恋人」、「アルコール依存症の父親の影響で自傷行為を続ける子どもと、その母親」、「物忘れが激しくなった認知症の妻と、困惑する夫」という3組の男女を描いた骨太なヒューマンドラマ。
近年急増していると言われる、"共依存"という関係性をテーマにした意欲作。

不安定で束縛をしてくる恋人に同情し、献身的に支える主人公・哲也役に扮するのは「海賊戦隊ゴーカイジャー」でのゴーカイレッド役も記憶に新しい小澤亮太。その恋人・明美役には舞台・ドラマ・映画とマルチに活躍する入山法子が新境地とも言える迫真の演技を披露している。他にも河井青葉、朝加真由美、螢雪次朗ら実力派出演陣が脇を固める。
監督は日本大学芸術学部映画学科現役講師であり、本作で長編映画デビューとなる新人、宮本正樹。
果敢にも全て自分自身の体験をもとに書き下ろしたオリジナルストーリーに挑戦した。

閉ざされた世界のなかでもがき苦しみながら、彼らが見出した未来とは?
日本のどこにでもいる3組の男女を描いた愛の物語。

イントロダクション

小学校の教員をしている哲也(小澤亮太)は、親から愛してもらえず精神的に不安定で束縛をしてくる恋人の明美(入山法子)をどう支えたらいいか分からずに悩んでいた。哲也の小学校に通うタケル(長島暉実)は、不安になると体を叩くなど、自分で作ったおまじないのせいで友達や母親の真由美(河井青葉)から気味悪がられていた。また、明美の母親の陽子(朝加真由美)はアルツハイマー型認知症を発症して、夫の定雄(螢雪次朗)への信頼に疑念を持ち始める……。